2005年07月10日

おでん屋じゃないおでん屋

◆7不思議ミッションV〜ちび太のおでんVSイタリアーノ男爵〜◆

もう早いもので6年も前のこと。
当時、僕は某コンビニで夜な夜なバイトをしていました。
そこで二人の人間と出会います。
ひとりはよく一緒にシフトで組んでいた仮名ちび太くん。
彼は当時大学生で、人見知りが激しいが内に秘めた面白さとユーモアを持っていた。
もうひとりは常連のお客さんで、通称イタリア〜ノ男爵。
酒好きだというのが一目瞭然なほど常に顔が真っ赤で、彼の鼻はエッフェル塔よりも高く聳え立っていた。
そして彼は店に入ると腕まくりをする癖がある。
きっと彼にとってはコンビニは戦場なのだろう。

僕にとってもイタリア〜ノ男爵は宿敵だった。
あれは忘れもしないバイト初日、その日が店もオープンということで、ちょっとした神輿なら担いでもバレないくらいの賑わいだった。
そんななかバイトデビュー30分後の出来事だった。
商品を陳列していると彼は後ろから声をかけてくれた。
「邪魔」と。
僕はその瞬間、デビュー30分でバイトを辞める決意をし、ゴムゴムのピストルを放とうかと思ったほどだ。
以後、彼はことあるごとに「やんのか武丸ぅ〜」と言わんばかりに因縁をつけてきた。

そしてそれから半年後。
イタリア〜ノ男爵はいつものように半ギレで来店。
彼は好物のおでんを買いに来た。
そして、ちび太くんが彼の接客をする。
「おい、おでんくれ!」
「はい、器はどのサイズに致しますか?」
「中。おい、これうめえのか?なんていうんだ?あ?」
「いやぁわかりません、うちおでん屋じゃないんで。」
「お、おでん屋じゃねえって、おめえ☆※▽○※□ぅぉぁ〜〜!!!!


僕はその現場にいましたが、イタリア〜ノ男爵は激昂し、絶叫し、声にならないほど吠え猛っていました。
相当、腹が立ったのでしょう。
その後はもちろん責任者呼び出しです。

しかし、不思議なのはちび太くんの名言、おでん屋じゃないんで
たしかにコンビニだし、おでん屋じゃないが、そんなこと客に言おうもんなら普通キレられるだろう。
しかも相手はイタリア〜ノ男爵だし。
まったくもって謎だ。
だが彼は最初で最後のイタリア〜ノ男爵の自慢の鼻をへし折った勇者となった。

そして彼は伝説のおでん屋の称号を手にし、その後ちび太のおでんは凄まじく繁盛した。

「うちおでん屋じゃねえがら。よそ行けよそ。バカ、大根もちくわぶもまずいっぺよ。今忙しいだっぺよ〜。自分でよそえっちゃ。全部でそれ8000円ずら。あ?たけえ?よそ行けよそ。だからうちおでん屋じゃねえがら。」
posted by H×S at 14:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 続かないシリーズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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