2005年08月25日

ハリケーン〜青き勇者〜

台風がやって来ました。
僕が呼んだんじゃないですよ。
念のため。
こんな日は胸が高まります。
あの冒険を思い出します。

僕が高校3年の頃、とてつもなくデカい台風が来ました。
川は氾濫し、農民は暴徒と化し、村人達は必死に逃げまどいました。
そうですね、言い過ぎでした。
とにかく人生振り返っても指折りのデカさでした。
授業が終わって放課後、みんな帰るにも電車が動いてません。
近所に住んでた生徒以外は、手も足も出ない状況。
自転車組も風を捌ききれず、ひたすらポンプで空気入れです。
そんな中、ひとりの勇者が立ち上がりました。
勇者I君は、「台風に負けてたらこの先の人生で勝てっこないべ」と僕を諭します。
村人A君も、「そうさ、俺達3人で伝説を作ろう」とノリノリです。
とりあえず台風の中歩いて帰っても伝説は作れないだろうと思いつつ、僕達3人は徒歩2時間半の距離を歩くことに。

それから1時間後。
本来であれば、徒歩15分で着く距離をさまよっていました。
予想以上の狂風と豪雨になかなか進むことができません。
まるで僕達は匍匐(ほふく)前進で動いているような遅さです。
しかも時間が経つほど台風は威力を増し、僕達の学ランはNASAの開発した超重力スーツかのように変貌しています。
最初は元気ハツラツだった勇者I君もビニール傘の骨が三本折れてからは沈黙を護っています。
僕もビニール傘でしたが僕の方は骨はキレイに弾け飛び、気が付けばビニール傘というよりビニールでした。
ただ、村人A君はさすがです。
彼自慢の高級ブランド傘は、無傷の状態をキープです。
そんな事を考えてたときでした。

突如、唸り声を上げて突風が僕達を襲います。
なんとか勇者と僕は大地に這いつくばり危機を脱出したものの、村人はブランド傘と共に空を飛んでいます。
「ぬぁぁぁあ〜〜〜!!」
「村人〜〜〜!!」
村人は必死に戦いました。
その結果、彼自慢の高級傘は根元からスッポリと折れ、残ったのはJ字型の柄の部分だけです。
「高かったのに…」
「大丈夫、まだボタンが付いてるじゃないか」
「柄しかねえのに何開くんだよ!」

すると、今度は激しい雷です。
「ギガデイン!」
「おまえの魔法じゃねえよ!魔法なら止めさせろ!」
そして僕達は徒歩20分の距離にある公衆電話まで2時間かけて辿り着き、村人のお母さんに車で送ってもらったのでした。

教訓1…台風のときは無茶するな。
教訓2…傘は安物で十分。
教訓3…勇者と名乗るやつには気をつけろ。
教訓4…こんなの冒険じゃない。
教訓5…車はとても便利です。
posted by H×S at 14:07| Comment(0) | TrackBack(0) | 妄想日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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